色:ライムグリーン サイズ:26.0cm
※この記事は当時の記録を基に、回想を含めて書いています。
【商品説明】
走行時の安定性とフィット性に優れたハイスペックレーストレーナーモデル「ゲル ディーエス トレーナー 17」。前足部まで伸びたフォアフットトラスティックや、中足部からつま先部まで伸びたガイダンスライン構造が効率よく安定した走りを実現。ハトメ補強と 連動したヒールクラッチングシステムが、かかとの浮きを抑え、蹴り出し後半まで優れたフィット性を保持。ハトメ補強を分割することで、シューレースの締め 付け時に優れたフィット感が得られるディスクリートアイレットステイを搭載。アッパーにはフィット性に優れるバイオモルフィックフィットを採用。
【購入の背景】
それまで履いていたニューバランスM740のソールが減ってしまったので、新しいシューズの購入を検討。
new balanceのシューズが思ったより早く寿命を迎えたことから、メーカーに関しては別のメーカーを試そうと思いました。
そこで候補に挙がったのが、ソールの耐久性に定評のあるアシックスです。
ランニングシューズについて色々と調べる中で、アシックスのNYシリーズの高評価を耳にすることが多く、当初はGT2170NYが第一候補でした。
しかし、ほぼ毎日のランニングも4ヶ月程続き、月間走行距離も200kmを超え始めたので、少し上のモデルも候補に入れることにしました。
そこで候補に挙がってきたのが、DSトレーナーです。
【感想/レビュー】
まず見た目ですが、正直な話、初めは「ないな」と思いました。
それくらい派手で鮮やかな緑色をしたシューズです。
しかし、実際に試着してみると意外に気にならず、ランニングシューズはこれぐらい派手な方が良いかと思い、購入しました。
このシューズの踵の部分は、特徴的な構造をしています。
ヒールカップの内側に、もう一層軟らかいパーツを入れた二重構造で、靴紐を締めると内側のパーツが足に密着するようになっています。
アシックスのシューズは、踵が緩いという評価をされることも多く、踵のフィット感を向上させる為の新しい試みなのでしょう。
個人的な感想としては、この踵の構造は悪くないと思いました。
私はシューズの中で踵が動くのを嫌うため、基本的にダブルアイレット(足首に近い部分の2つの穴を使って強固に固定する方法)で靴紐を結びます。
しかし、この靴はダブルアイレットにしない通常の結び方でも、それほど踵が動く感じはありませんでした。
ただ、ネット上の評判を見ると、この構造は賛否両論のようです。
購入時にGT2170NYも試着したのですが、足型はDSトレーナー17の方が細身です。
メーカーサイトでもGT2170NYはレギュラーラスト、DSトレーナー17はレーシングレギュラーラストとなっています。
私の足型はE〜2Eで若干細めなので、DSトレーナーのレーシングレギュラーラストの方が合っていたようで、フィット感が断然上でした。
商品説明にあるバイオモルフィックフィットについては、正直なところどの程度フィット感に貢献しているのかわかりません。
これはアッパーに薄く弾力のある伸縮素材を貼り付けたものですが、数ヵ月後には亀裂が入ってきました。
貼り付けた素材のみが裂けるので問題はないのですが、気になるところではありますし、そこまで重要な役割を果たしているとは思えませんでした。
走った感想としては、前に履いていたニューバランスM740に比べてクッション性が高く感じました。
この当時の私の走り方は、フォアフットで叩きつけるような着地(足音がうるさい)でした。
その為、前足部にもゲルの入っているDSトレーナーの方が、ニューバランスのエントリーモデルであるM740よりもクッション性を感じたのかもしれません。
または、クッション性を感じた大きな要因は、インソールにあるかもしれません。
DSトレーナー17に内蔵されているインソールは、厚みがあって非常に柔らかく弾力のある素材のものでした。
ただ、そのクッション性がマイナスになる部分もありました。
衝撃吸収性には優れているのですが、バネを使った走りをしようと思うと、反発が少なくてスピードに乗れない感じはありました。
おそらく、キロ5分〜6分くらいのスピードを想定したシューズなのではないかと思います。
また、インソールのクッション性が高いということは、柔らかい地面を走るのと同じでロスが大きくなり、指に余分な力が入りやすいので、足裏の筋肉に負担がかかります。
おそらくそれが原因かと思いますが、慣れるまでは測定筋膜の部分に炎症まで行かない程度の違和感が出ることが多かったです。
DSトレーナー17は、セパレートのオーバープロネーション(足首の内側への過剰な倒れ込み)対応モデルです。
この前に履いていたニューバランスM740(フラットソール・オーバープロネーション対応)との比較になってしまうのですが、プロネーションを矯正する作用が強いようです。
この当時は気づいていなかったのですが、私の着地はニュートラル〜サピネーション(足首の外側への倒れ込み)気味でした。
その為、特にサピネーション傾向の強い左側で、膝の外側が痛くなることがありました。
膝の外側と言ってもランニングでよくある腸脛靭帯炎とは異なり、外側側副靭帯の部分で痛みが出ていました。
※それ以前に腸脛靭帯炎は数回経験しています。
M740もオーバープロネーション対応ですが、フラットソールでシャンクが強くないシューズ特性のためか、補強材がアシックスのデュオマックスより弱い素材なのか、そのような症状が出ることがありませんでした。
ただ、以後もオーバープロネーション対応の靴で出ることの多い症状なので、痛みの原因になったのは間違いないようです。
このシューズは5ヶ月以上メインで履き続けたので、トータルで1,000km以上は走ったことになると思います。
ソールの減りに関しては、前に履いていたニューバランスのM740よりは遥かに少なく、さすが評判通りの耐久性だと感じました。
私との相性が悪い部分で少し問題が出ましたが、全体的には非常に良いシューズだと思います。
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